本日の無双4 〜『魏』編〜

 独断と偏見な無双の魏のイメージ→ヤクザ大国
 広域暴力団曹魏組系列合肥組二代目組長『曹丕』と、その片腕の『司馬懿』。夏侯淵張遼張コウあたりは現代に適応したタイプで、許チョ典韋は言いように使われるチンピラ。そして夏侯惇は先代のころより組に仕え今なお恐怖と暴力に訴える古いタイプで、その中にあってさらに古い、仁侠映画から抜け出してきたような堅物の曹仁・ホウ徳。
 うん、ハマりすぎだ。

夏侯惇:コワカッコいい、シブいお人。ダークヒーローを地で行くキャラクターのせいか、『2』の頃より関羽とのライバル関係が前面に出されててこれまたイイカンジ。隻眼になったエピソードとかもイベントにあってグッジョブだ光栄。その前から眼帯してるのはツッコミ不要。
 ユニットとしても、クセは少なく使いやすいが、ダッシュ攻撃とかたまにジャンプが絡むのでそこを狙われないように注意。
 関係ないけど、最強武器の「滅麒麟牙(めつきりんが)」をみて、なんとなくどこぞの芸術家提督*1を思い出(ry


典韋許チョ:パワーキャラ、親衛隊繋がりでエピソードでも関連してるだけあって、友情パワーが感じられます。典韋は粗暴ながら忠誠心あふれる男気でイヤミないし、許チョはもちろんその素朴な人柄がよい感じです。許チョを普通に撃破したときの和み具合と、フリーモードなどで死亡させたときの罪悪感はどうしたものか。
 ユニットとして、典韋はパワーキャラにしてはクセが少なく、意外に使いやすかったですね。足も意外と速かったし。
 逆に許チョはまさしく典型的なカンジで足は壊滅的に遅いわ癖があるわ、それだけに破壊力は病み付きになりそうだわw 特に足の遅さ、最高レベルの移動スピードアップのアイテムもたせてもまだ遅いってナニゴトですかw こいつだけは、足代わりの馬を手に入れるまでは使っちゃダメですw


曹操曹丕:覇王キャラ二代。曹操の方が野望に満ちた人間臭さにあふれるキャラなら、息子は「完成された帝王学」と申しますか、あるがままに覇王といった趣で。
 曹操の魅力に関してはもはや語りつくされてる感もある、三国志のもう一方の主役とも言うべき方ですね。
 対する曹丕は、最初はスカした方だなーおいとか思ってましたが、イベント見てるとだんだんと印象も代わってきました。死亡時の台詞も「死ぬときはこんなものか」とあっさりとしているし、EDでも自分の死後は好きにしろと司馬懿に言い放つし。親父がとにかく自分の手の届かないものが我慢ならない野心家なら、この人はとにかくあるがままを受け入れるある意味での運命論者、ただしその受け入れた運命の中に天下をも呑める自分の器があった、ということのようで。
 いやでもやっぱりイベントはいちいちスカしてましたが。
 ユニットとして、曹操は君主タイプとしては比較的とんがったカンジでしたね。それでも十分にバランス取れていましたが。対する曹丕、親父殿よりもさらに癖は強くなりましたが、どことなく似通ったモノを感じる攻撃パターンでした。分離して二刀流になる双剣燃え。C1の爆弾打ち出し攻撃が、親父が火炎、息子が氷結という対比も面白い。


夏侯淵:無双4で一番の注目株。『2』の頃から愉快なおっさんでしたが、『4』になってそれに磨きがかかってますw もうこの人、声優さんがいい演技してくれてて発言がいちいち可笑しい。敵キャラとして遭遇した時の台詞*2とかからも感じていましたが、実際にやってみるとさらに可笑しい。独白シーンとか笑い転げましたし、イベントもどれもいい味です。官渡の張コウ勧誘イベントも、赤壁黄蓋との大人気なさすぎな口喧嘩もどれもステキすぎです。
 そのくせEDムービーとか定軍山での黄忠との一騎討ち(武運つたなく討ち取られますが)とかシブめのシーンまで完備ですから、反則だよアンタw
 ユニットとして、黄忠にならぶ弓の名手だけあってこの人も△連打で弓斉射できます。黄忠よりも連射数が少ないのがちと不満ではありますが。通常攻撃も、その外見に反して(失礼)扱いやすくなっております。
 あと、ツレがいうには、兜はペンギ(ry


張遼ナマズヒゲイカス武人さま。初めは呂布の元で戦い、後に曹操に仕えて戦うという経歴が、このゲームとしては異色でちょっと面白い。キャラクターとしては真っ当な武人でやや面白みに書ける面もありますが、関羽との友情ネタはなかなか。あと言わずと知れた合肥では輝きっぷりも。でも敵として出てくるときは正直ウザ(ry
 ユニットとして、C6の通称山田タイフーンが範囲が広くて強く、敵を凍結させる氷玉を持たせると氷の彫像展覧会。C4薙ぎ払い攻撃が、キックと共に放たれるのもポイント。


司馬懿この人はヤバいw
 孔明のライバルにして三国志の最終的な覇者ですが、無双世界での彼はヤバいw いやまぁ蜀があーゆーヒーロー大国になっちゃった以上、そのライバル国の参謀っつったらたしかにこーいう自信家高飛車キャラってな造詣はありがちですけど……史実だと、孔明の挑発に応じないでじっと耐えたり、仕官やクーデターが遅かったりと、じっと耐え忍ぶ徳川家康なイメージだったんですがねー。
 このゲームの彼は、フハハハーとか高笑いします。まぁこれはいい。
 伏兵でてくると、そんな策などお見通しだ馬鹿めとか言っちゃいます。これもまぁいい。
 さらに伏兵が出たら、おのれ私をたばかるとは! とかいっちゃいます。
 ……アナタ、頭いいみたいだけど実はバカでしょ?w なんでしょうかこの漂う小物感w なんか脳裏で、このゲームを「易しい」モードでクリアして得意絶頂になってヌルゲーだーとかすんごくバカにして、調子に乗って「修羅」モードいって瞬殺され逆切れするシーンとか浮かんできましたが。
 ユニットとしても突飛です。孔明に近いクセのある操作感はいいとして、お願いですから片膝上げて片足のままで滑るように敵に突進しないでください、アヤしすぎますw しかもダッシュ攻撃だけじゃなく、C4薙ぎ払い攻撃の追加攻撃でも同じことしてるじゃないですか。もしかして気に入ってるんですか?w
 張角とか張コウみたいに、アヤしい風貌の人がアヤしい動きでアヤしい言動をするのは、ネタってことでいいんです。
 魏延とかホウ統みたいに、アヤしい風貌な人がアヤしい動きでマトモな言動をすると萌えになります。
 で、二枚目っぽい面して尊大で頭よさげな言動な人がアヤしい動きしたら、吹き出すしかないんですよ!
 いやまぁ今回は、魏のラスボスの座をほしいままにしていた『2』と違って、曹丕様がいらっしゃいまして、しかもそっちが完全冷徹型ラスボスを決めちゃってますから、ある意味ワリを食っているのかもしれませんが。
 でもまぁ……やっぱりアヤしいよね


徐晃:武人ひしめく三国無双世界にあって、その中でなお純粋に武人としての道を歩む粋なお方。その純粋すぎる生き方に、いつ「俺より強いやつに会いに行く」とか言い出さないかとヒヤヒヤしました。
 純なせいか、イベントは少なめですねー。関羽との友情ネタは少し語られていますがそっちは張遼に食われてますし、潼関の戦いでは背後を突いたり敵の結束にヒビを入れたりといった策に懐疑的で「なにこの裏切りフラグ?」とか思ったものですが、その後も別に変わりなく忠誠を誓ってますし。
 とはいえそのあたりが逆に、嫌味のないキャラクター造詣としてプラスになっても居ます。声優さんもやや滑舌が悪いような印象もありますが、それも武人らしい無骨さっぽくて似合ってますし。
 そしてキャラクターとしては地味めな彼ですが…ユニットとしては、重そうな斧(とゆーかハルバード?)を縦横にブン回す爽快感がピカ一の、このゲームで一・二を争うお気に入りユニットでもあります。何度も語ってますが重量感のある武器を重量感のある振り回し方をしてくれるキャラが好きなんですが、まさにその完成形といったカンジで。関平くんも悪くないですが、やや武器に振り回される感のある彼に比べたら(それはそれで好きですが)、徐晃は完璧に制御して振り回してる感じで。C6の斧頭に足を引っ掛けてそれで踏みつけて周囲を吹き飛ばす攻撃とかタマりません。その後、斧を足で「とん」と蹴飛ばして持ち直す仕草もニクい。それでいて、ジャンプチャージ攻撃で自分の体ごとコマのように斧を振り回す個人的命名「徐コプター」見たいな茶目っ気っまで見せてくれるのですから彼に隙はありませんw
 ところでどんなにモデルチェンジしても外さないあの頭巾の中身なんですが、風の噂で実はハg(ry


張コウ:やってきましたナルシストw 同じく可笑しいキャラの夏侯淵とコンビを組んでいる事が多いものですから、広域暴力団曹魏組の中でココの一角だけなにか別の世界のようですw
 ひたすら己と戦いと策の美にこだわる彼、やっぱしイベントもアヤしいですw 劣勢に弱気になる夏侯淵を元気付けてアヤしいポーズとらせたり、兵器をカッチョよく破壊してからそれに頼る戦いに嘆いて美を示そうとしたり、部下も一緒に踊ったり、どよよん♪という効果音と共に蝶々飛ばしたりw
 しかしこういったナルシー系キャラなのに、ありがちな「醜いものへの嫌悪・侮蔑」が味方に出ないのはもちろんのこと、敵の無様さを見てもそれを侮蔑するよりも美を諭す方に行くので、嫌味っぽくならない得なキャラをしています。むしろ、許チョで力任せに戦ってるところをこの人に「才色兼備の将……素敵ですね」と褒められたとき「いい人だ!」と思いましたw
 ユニットとして、やっぱりクセがあります。移動スピード、攻撃スピード共に速いため小気味良いのですが、上手く制御してあげないと敵に思うように攻撃が当たりませんw
 なお豆知識。移動スピードの速い彼ですが、やっぱり赤兎馬の方がちょっと速かったです。
 陳倉の戦いにて、東の山道を馬と歩行でそれぞれ一往復しましたが、歩行は朱雀虹(移動スピード17プラス)+神速符20で片道約34秒、対して赤兎馬は約31秒でした。
 馬とほとんど変わらない、と考えて神速符持たせて馬に頼らず移動し乗り降りの手間を省くか、やっぱり移動は馬に任せてそのぶん別にアイテムを持つかはお好み次第。


甄姫:傾国の美女とも呼び声高い、曹丕様の奥さん。普通の意味でキッツイ感じの女性、と思いきやイベントなんかでは意外(失礼)に一途。でもこの夫妻、夫婦の語らいがどう見ても何か企んで(ry 史実では処刑された彼女ですがEDを見る限り幸せにやってるようで何より。
 ユニットとして、やはり女性キャラらしく動きが華やかでいいんですが、チャージ攻撃とか遅めで攻撃範囲が多分無双で一番狭いので注意。使うときは攻撃範囲の広がる真空の書を携帯推奨。
 なお、彼女で千人斬りすると旦那様から「甄が真の三国無双とはな」のお言葉をいただけます。
 ……シャレ?


曹仁ホウ徳:魏国の任侠コンビ。直接の絡みはないですが、樊城の戦いでは組んで戦ってますね。曹仁は戦いを好まないながらも平和のために敢えて手を汚し、ホウ徳は武人として当然のごとくに戦い抜く。どちらもシブイが、ホントに任侠世界の住人ですわ。
 どちらもビジュアル面でも渋いのでどちらかといえば脇役風味ですが、たまに出てくるイベントはシブイ。曹仁五丈原での連弩破壊イベントとからしくて好きですね。
 ユニットとしてはどちらも重量感あふれ動きは鈍いものの、広域を薙ぎ払う双戟のホウ徳、C3の真空波連射が使いやすい曹仁ともに攻撃面では十分です。
 しかし、どちらもモデルチェンジの3番4番はネタっぽいんですが光栄は彼らをシブく見せたいのか脇役にしたいのかはっきりしてくださいw



では、無双編は次回最終回ということで。

*1:それはメックリンガー

*2:「お、いいところであったなぁ(めちゃくちゃ気安げに)、ぶちのめす(あっさりと)」とか「一人だと?!(驚き) おいおい、やけくそか?(心底呆れた、というふうに)」とか