本日のオススメ。

 今日はちょっといつもと趣向が変わって、ネット上で出来る対戦ゲームを。
「汝ハ人狼ナリヤ?」http://jinro.nobody.jp/
 もともとは外国産のカードゲームが元になってますが、なんか日本じゃCGI利用してネットで発達してるとか。一番幅広くまとめてるサイトを出してみましたが、検索してみると色んなトコがヒットしますよ、と。
 ゲームの基本構造はめちゃ単純で、「とある閉鎖された村に、人狼が紛れ込んだ。人狼に村を食い尽くされる前に、人狼の正体を暴き力を発揮できない昼のうちに処刑するのだ! ・・・・・・この際、どんな犠牲が出たとしても」とまぁ、映画かなにか見たらどっかに転がっていそうな設定です。
 んでもって実際にやることも、「全員で相談して、その日に処刑する人物を一人ずつ決めることが出来る」村人チームと、「夜に任意の相手を一人ずつ暗殺できる人狼」に別れ、村人でありながら人狼に組する狂人や、人狼を見破る事の出来る霊能者や占い師達と協力しながらどちらかが全滅するまでそのやり取りを続けていく、という単純なものです。
 しかし、実際にやるとなるとこれが複雑なんてものじゃない。
 ゲームは、単なる村人も人狼も能力者も、すべてフラットに「人狼かもしれない村人」の立場でスタートするのです。
 その中で狼は村人を装いながら自分達が処刑されないように逆に自分にとって邪魔者が吊られるようにと議論を誘導しようとしながら夜に一人ずつ犠牲者を狙い、能力者は狼に狙われないように身を隠しながらもその能力で村を救うべくどこかのタイミングでそれを公表せねばならず、狂人はそれが真実だとは思われないように能力者を装ってミスリードを誘い、そして村人は互いの話を聞きそれぞれの正体を推測しながら一人ずつ処刑していく……。
 自分は村人だと主張してもそれは人狼の偽装かもしれないと疑われ、自分は能力者で誰々は狼だと主張してもそれは狂人のたわごとと疑われ、時として貴重な能力者を間違って処刑しないために確実に普通な村人を代わりに処刑し、暗殺された人物を見てなぜその人物が殺されたか理由を考え、処刑候補投票で誰に入れたかでその人物が誰を邪魔と思っているかを考え……。
 もう、その駆け引きは、ヘタな映画や推理小説なんて裸足で逃げ出すくらいのサスペンスです。
 興味のある方は、それぞれのサイトの過去ログを読んでみて下さい。
 ちなみにゲーム形式には、掲示板を利用してリアルに日数を消費して行う長期タイプと、時間を区切ってチャットで行う短期タイプがあるようです。