本日のカミングアウト。

 さて、本日のオススメはこちら。タイトルがいつもと違うって? それはね……

 紹介するのがお子様お断りな え っ ち い ゲ ー ム だからだ!

 はっはっは、ついにやっちまいました。でも、それだけの価値はあるゲームだと思いますんで。

つよきす / きゃんでぃそふと

 はっはっは、はまぞうでリンクできねーでやんの。ますますイケナイことをしている気分になりますな(乾笑
 さて気を取り直し。先月の末頃に発売されたいわゆるギャルゲーという奴で、ゲームとしてはオーソドックスな、ゲーム中の選択肢を選んでお目当てのあの子と仲良くなろう、ただお子様には見せられないほどに仲良くなったトコまでみせちゃうぞー、なゲームです。
 で、それこそ掃いて捨てるほどあるタイプのこのゲームが、実はいまかなり脚光をあびてます。
 その表向きの理由がいま巷でささやかれる話題の萌え概念「ツンデレ*1を主体にしたゲームであることと。*2
 そして真の理由は、このゲームがヒタスラに面白い事にあります。

 正直、純粋にゲームとしてみた場合は、特筆すべき部分はありません。選択肢を選ぶタイプのゲームですがその選択肢自体がほとんどなく、まーぶっちゃけビジュアルノベル、といったほうが正しいでしょう。
 でも、そこで描かれるキャラクター達のなんと生き生きと楽しげな事。
 この手のゲームでままあるのが男は主人公だけ、あとは女性キャラオンリー、お前その同性の友達の全然いない人生はどーよ? ってな環境ですが、このゲームに関しては同姓の友人もしっかりと存在感をもって動いており*3ヒロインの好感度を教えてくれるだけの存在なんてコトはありません
 要するに一言で言うと、「個性的なキャラクター達が生き生きと動く世界感そのものが魅力」と言う事で。
 つーこって細かく行きましょう。

対馬レオ:主人公。昔テンションに任せて行動して痛い目にあったとかで、現在はテンションに流されず、をモットーに生きている。が、友人をけなされたら熱血モードに入るやっぱり主人公なお方。どのルートでも熱血モードな彼が見れます。

○鉄乙女:メインヒロインの一人。主人公レオの従姉妹で、レオにとっては姉のような存在。質実剛健な厳格な性格で、風紀委員を務める。物語序盤でレオを鍛えなおして欲しいとの両親の要請により、主人公の家に移り住んでくる。 なんというか、「はじめの一歩」の世界に迷い込んだ「ドラゴンボール」キャラとでも言わんばかりの反則的な戦闘ポテンシャルを持つが、反面で機械や料理が苦手、実直すぎて他人のウソによく騙される等、スキのある面も。ヒロイン云々を抜きにしても、人間として魅力的な人物です。

○霧谷エリカ:メインヒロインの一人。大財閥の御令嬢で、そのイメージにもれない高飛車傲慢にして才色兼備万事万能豪華絢爛な自他共に認める「姫」。よくレオをからかって遊ぶ。お嬢の嗜みとして、背後にバラを浮かべる特技を持つw この人の姫っぷりは見ていていっそ清々しいw

○佐藤良美:最初は攻略できないサブヒロイン。上記エリカの唯一にして無二の親友。アクの強い登場人物の中で数少ない常識人物にして彼らの行動に振り回される苦労人。……ではあるが、それだけの人物ではありません。彼女の真価はエリカシナリオや自身のシナリオを見た者のみが語るべし。
 ある意味で、一番印象深いエンディングでした。

○蟹沢きぬ:メインヒロインの一人。通称カニ。レオの幼馴染グループの一人。ひたすらにチビでひたすら口が悪くひたすらにバカでひたすらに根性も曲がっていながら、ひたすらに愛らしいいろんな意味で前代未聞のヒロインw 人様のペットのザリガニは食べたらいけません。*4

椰子なごみ:メインヒロインの一人。登場当初は「キモい」「消えろ」「潰すぞ」くらいしかしゃべらない孤高のキャラだが、打ち解けると他のどのヒロインよりも甘えてくるおそらく今作の看板ツンデレキャラ。正直、デレ期に入った彼女は「………誰?」ってカンジですw 個人的には、完全なデレ期直前の、微妙に心を許しかけた時期の方が萌え(ry

大江山祈:最初は攻略できないサブヒロイン。天然マイペースながら我が道はけして譲らない担任のセンセイ。ペットのオウム土永さんを連れている。色々と深い過去があるよーですが、シナリオはちょっと中途半端でしたな。

○伊達スバル:家事が得意で朝には主人公を起こしに来て朝食を用意してくれる王道的幼馴染キャラ。でも男
 ぶっちゃけ、キャラ紹介はここからが本番だ
 主人公の親友にして幼馴染グループの一人。不良として他人に恐れられているが、懐に入った人物には情を惜しまず、そんな自分に普通に近づいてきたレオに対しては無条件で親友である。幼馴染グループの中ではおにーさん的存在で、どのシナリオでも主人公の親友として心強い存在であるが、中でもカニシナリオでの彼は熱い。EDの名曲「Isolation」は、このシナリオでのスバルを歌ったものだと説が根強い。自分もそう思う。

○鮫氷(さめすが)新一:通称フカヒレ。レオたち幼馴染グループの一人で、強きに弱く弱気に強いお調子者でギャルゲー好きとかなり身につまされるヘタレキャラ。でも悪い子じゃござんせん。彼も幼馴染グループの大事な一員でもありますし、なんだかんだと憎めないキャラしてます。っていうか正直、彼のへたれっぷりこそがこのゲームのキモと言っても過言じゃありません、ええ。シナリオによっては心を入れ替えて夢に向かってまっしぐらにも。

○橘平蔵:主人公達が通う学園「竜鳴館」の館長。一言で言えば男塾塾長。かなりの豪傑キャラで脇役だというのにその存在感はハンパじゃありません。なんでも変身のたびに戦闘力が上がるけど、まだあと二回の変身を残しているとか。うわーい。だからって、指をクンと上げるだけで遠くの船を吹き飛ばしちゃいけません。この人も大好きw

○土永さん:上記の祈先生が連れているオウム。上の橘館長と同じ声優の人が声を当てていて、かなりシブイ言動をしますw ぶっちゃけ飼い主よりもしっかりしている。

○村田洋平:主人公達2−Cのライバル的存在である2−Aの級長で、彼自身もレオのライバル的存在として物語に絡んでくる事が多い。でも、若干株を下げるシナリオもあるものの(それだって微笑ましいっちゃ微笑ましい)、基本的にいい人です。
 12人の妹に慕われ彼女らの面倒をよく見るいいお兄ちゃんだが、その妹全員がブ(ryのため、「地獄で育った男」の異名をとる。

○西崎紀子:通称くー。なぜって本人がしゃべるのが不得意で、ほとんど「くー」としかしゃべらないから。2−A所属で、上記村田になついている。普通のゲームだと普通にヒロインになれたろうが、強気っ子攻略ADVと銘打ったこのゲームにおいては力不足らしく、残念ながらサブキャラどまり。でもいい味出してるキャラです。

 さてさて、つらつらと書いてきましたが、これらのキャラクターの活躍するシナリオも見事で、例えばあるシナリオでしれっと書いてあるとあるキャラクターの言動が、別のシナリオを見ると「こ、これはこういう意図だったか!」と分かるというよーな、一度クリアしてももう一回やってみると新たな発見がある力作です。
 公式HPに体験版があります。私が力説する雰囲気はこれで十分につかめますので、興味のある方はぜひどうぞ。

 あ、でも、18歳未満の方はダメだよ☆(今更

*1:言葉の定義はまだ曖昧ですが、大体においては拒絶と甘えのギャップが激しいキャラ、のことを指すようで。ほら、素直になれないタイプとか、最初はクールだけど主人公にだけは柔らかい表情を見せるようになるとか、あんなカンジ

*2:なんでも、オタク共の聖地秋葉原では、初日で完売するほどその筋の人に注目されていたとか。

*3:むしろヘタなヒロインよりも魅力的ですw

*4:謎……でもなんでもない、まさしく言葉どおりですw