本日の衝動買い。

　さて、この絵を見てください。どう思います？

　この絵、私の目の前でまっさらの状態から15分で描かれたんですよ？

　下書きナシであれよあれよという間に絵が出来上がる、まさに魔法のような手際に思わず衝動買いをしてしまった次第です。
　冷静になると、素で絵だけを見たなら、この絵に（ピー）円は出せないんだけどなぁ……orz
　でもまぁ、実演込みの値段なら、まぁ、なんとか納得できなくもない、ような気が、しないといけないなぁ……。

　それはともかく。仕事帰りに人だかりがあったんで見てみたら、外人さんが作業台でパフォーマンスっぽく実演で描いまして。
　しかも、使う道具は、ラッカースプレー各色と、ヘラを一本と、チラシ紙と、あと型紙が何枚かのみ。
　最初は、なんか下絵があって、そこになにかオブジェクトを書き加えるのかな、って思ってたんですよ。
　でも見てたら、まっさらな紙をとりだして、無造作にスプレーを走らせ始める。
　ラッカースプレーを片手に踊るようにリズム刻みながら無造作に色をつけてって。
　何回か色を重ねたら、乾く前にチラシ紙でこすって火星のマダラ模様をつくって。
　その上にお椀を載せて保護したら、さらにその上から背景の夜空を作って、最後にお椀を外すとぽっかり浮かぶ火星。
　ダマリになるように多めに塗料を塗って、それをヘラで伸ばし尖がらせて形を整えて山にして。
　スプレーを逆さにしてその頭を台に押し付けて一吹きさせて、彗星にして。
　黄色地の上に黒を重ねて、その黒が乾かないうちにチラシ紙を貼ってすぐはがして黄色を浮かばせて、ヘラで整えて崖にして。
　型紙で狼の形の影を作り、ヘラで輪郭をつけて。
　最後に鳥を書き加えたら、バーナーであぶって乾かして完成。

　いやはや、見てるときは「無造作な色の積み重ね」だったのが、一瞬他に気を向けてもう一度見ると、もう「崖」だったり「山」だったり「火星」だったり「滝」だったりにしか見えなくなるという、まさしく魔法のような手際でした。
　聞いてみたら「ミゲル」という名だそうです。有名な人なんかな。検索しても、ヒットするのはガン種ばっかで（ｒｙ
　とりあえず、今度どっかで額でもかってこよう。

　ちなみに知人にこの絵を見せつつ上記のようなことを話したら、こう返ってきました。
　「万能包丁実演で、使いもしない包丁セットを買わないように気をつけて」
　うん、気をつける（´・ω・｀）