本日のオススメ。『西澤保彦』
6つの箱の死体―タック&タカチの事件簿2 (SUSPERIA MYSTERY COMICS)
- 作者: 西澤保彦,大橋薫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2006/04/28
- メディア: コミック
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こちらは前作もそうですが、コミック版になるに当たって登場人物が美形になってたり、展開がアレンジされてたりします。特に変わったのが、ヒロイン(?)タカチこと高瀬千帆でしょうか。原作では独自の信念とプライドを持った近寄りがたい孤高の美女でしたが、こちらではそれに比べればかなり気安い存在になっています。タックに対する態度とかもかなりストレート(裏返し含む)ですし。ですがその分、わかりやすい人間関係になっているともいえて、コミック版としての身軽さを発揮するにはよいのでしょう。
さて近作では、シリーズの初期エピソードおよび後期エピソードと、幅広くコミカライズされています。逆に言うと、ほかは長編がおおく、コミカライズ向きの短編がそれだけともいえますが。うーん、いっそ長編をコミカライズしてくれないかなぁ。
それはともかく。原作でのナゾを肴に盛り上がるわいわい感は、コミカライズで一層その愉快な雰囲気が明確にされいて、まさに組み合わせの妙、非常に幸せなコミカライズといえるのではないでしょうか。
タックたちのとりとめのない妄想に付き合う間隔で、いかがでしょうか?
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 文庫
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近作ですが、基本的に「大学生4人組」と言うスタイルだったこのシリーズで、この本ではほとんどのエピソードが彼らの卒業後になっています。少しずつ変わっている彼らの姿が、微笑ましくもあり、名残惜しくもあり。でも、仲間内で集まって、わいわいと妄想を働かせながら真相にたどり着いてしまうというスタイルは変わらなくて。末永く見守りたいシリーズです。