本日のオススメ。「マジカル・シティナイト」
- 作者: 朝松健,哉井涼
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/07/12
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
伝奇小説のベテラン朝松健氏がかつてスーパークエスト文庫から出していたシリーズの、まさかの新刊です。
このシリーズは、昼と夜・善と悪・科学と魔法が逆転し、魔物や妖怪・魔法使いや道術士達が普通に生活し、魔法は日常で科学が迷信な「マジカル・シティ」を舞台に、その敏腕だがちょっと抜けた捜査官ベンが平和を乱す犯罪や『向こう側』からやってくる『黒科学』の使い手たちと渡り合うというもので、自分はかなり好きだっただけに出版レーベルの停止とともに終了してしまったのが残念でした。
このシリーズ、上記の逆転の構図や、その影に見え隠れする『向こう側』=現実の影
といった舞台設定もさることながら、とにかくこの主人公のベンが面白い。
本名は鈴木勉(すずきつとむ)で、通称がベン。精一杯にハードボイルドに決めようとするけど、いまいち決まりきらない。段差に弱くて、それがあるとそこで必ずこける。毎巻ごとにヒロインが違うけど、それは二股かけてるのではなく、次巻までにほぼ振られるからwwwwww
さて、今回のお話では、捜査中に突如して消えた相棒を探しながら、シティの根幹を揺るがす事件の真相に迫るワケですが、その最後にはさらなる真相を追って異世界に行ってしまう、「マジカルシティナイト」シリーズとしては完結編だとか。
この話自体は三部作だそうですが、その先もベンにまた会えるといいな。