本日の映画報告。

 過日『キングダム・オブ・ヘブン』を見せられ思惑通りに気に入った自分に、ヤツはさらに同じ監督の『グラディエーター』のDVDを持ってきました。
 なるほど面白い。起承転結の大筋が『KoH』と似てるなーという印象もありましたが、ヤツは「全てが闘技場で勝つことで解決される! ってノリがおかしくてさー! 当時Gガンダムを見てた頃だから余計おかしくて!!」 ううむ、今回は微妙にナナメのようでした。
 皇帝の信任厚い主人公は、しかしその崩御後、後を継いだ新皇帝に疎まれ、処刑されそうになる。すんでのところで逃れた将軍は剣闘士「グラディエーター」に身を落とすが、そこで頭角を現し知名度が高まり、新皇帝に拝謁されるまでになる。そこで将軍が生きていることを知った新皇帝は、だがあまりにも人気が高くおいそれと手を出せなくなり、あの手この手で闘技場で合法的に彼を葬ろうとする……。
 ただしかし、結局は闘技場で剣闘士将軍と皇帝の一騎討ち! とゆー展開はいかがなものかw


 んでもって、評判のよかった『キングコング』も見てきました。ストーリー自体は知ってたのですが、大画面で見る価値がある! とヤツからお墨付きも貰ったので。
 ンで内容……なんというか最近のCGはすごいねー。コングをはじめとするクリーチャーたちの動きのリアルなこと。前半〜中盤のフツーに異境冒険のくだりはホントに見所満載。暴走する草食恐竜、その合間を縫って襲ってくる肉食恐竜、巨大トカゲに、そのトカゲを一飲みにする巨大肉食恐竜、その巨大肉食恐竜3匹を相手にくんずほぐれつの大立ち回りを演じるコング、巨大コウモリ、不気味な甲虫の群れ……いやはや、どれもすごかった。
 その合間で語られる、コングとヒロインの交流もよい。コングから語られる言葉がないのはモチロン、ヒロインのほうからも言葉で語りかけることはほとんどなく、仕草や態度で全てが表現される。そしてそれだけに、数少ない「語りかけた言葉」がクローズアップされる。よいね。
 そういうモンスターたちももちろんですが人間のほうも、バイタリティあふれる諸悪の根源の監督、振り回される不器用な脚本家、けなげに頑張るヒロインの新米女優、かっこ付けつつピンチに敏感ないい味出してる主演男優、渋い船員の皆さんとどれも魅力的です。*1
 そんでもって、世界中の誰もが知る有名な巨大ビルの上に陣取るコングさんのクライマックスシーン。レシプロ機を相手に大暴れ。でも、それも儚い抵抗で……。
 3時間という長時間の作品でしたが、余す所なく楽しめました。
 ちなみに立ち見しかないよーといわれて映画館に入ってみたら、半分くらいは年配のお客さん。オリジナルを見た人がまた見に来てる、とかかなー。そういう人はどういう感想を持つか聞いてみたいね。


 ま、そんなカンジです。

*1:でも船員の皆さんは、クライマックスには出番がないのがちょっと残念。